こんにちは。
英国IFA認定・国際アロマセラピストのななみです。

好きな精油をいくつか選んで、

「これとこれを混ぜたら、きっといい香りになりそう」

と思ってブレンドしてみたものの、

「あれ?なんだか思っていた香りと違う……」

そんな経験はありませんか?

実は私自身、以前アロマブレンドで大失敗したことがあります。

そのときは、少しずつ残っていた精油や、そろそろ使い切ってしまいたい精油がいくつもありました。

「どれも単体では好きな香りだし、せっかくだから一緒にブレンドして使ってしまおう」

そんな気持ちで、あまり深く考えずにいくつもの精油を混ぜてしまったんです。

ところが、出来上がった香りは……

「これは使えないかも……」

と思ってしまうほど、まとまりのない香りに。

結局、そのブレンドは使い続けることができず、処分することになってしまいました。

この経験から改めて感じたのが、

「一つひとつが好きな香りだからといって、混ぜてもそのまま好きな香りになるとは限らない」

ということです。

精油には、それぞれ異なる香りの個性があります。

香りの系統や強さ、揮発するスピードなども異なるため、ブレンドするときには、それぞれのバランスを考えることがとても大切です。

そして、アロマブレンドデザイナーとして学んだことを改めて振り返ってみても、香りを上手にまとめるためには、実際に精油を混ぜ始める前の準備がとても大切だと感じています。

今回は、そんな私自身の失敗や経験も交えながら、アロマブレンドをするときに意識したい5つのコツをご紹介します。


1.まずは「どんな香りを作りたいか」を考える

ブレンドを始める前に、まず考えてみたいのが、

「どんな香りを作りたい?」ということ。

使いたい精油を先に決めるのではなく、

「誰が使うのか」
「いつ使うのか」
「どんなシーンで使うのか」
「どんな雰囲気の香りにしたいのか」

などを、一度書き出してみるのがおすすめです。

たとえば、

「一日の終わりに、自分のために使いたい」
「少し大人っぽい雰囲気の香りにしたい」
「朝に似合う、軽やかな香りを作りたい」

など。

ここが具体的になってくると、そのイメージに合いそうな精油も選びやすくなります。

反対に、「この精油も好き」「こっちも使いたい」と精油から選び始めると、気づけば使いたい精油がどんどん増えてしまうことも。

まずは精油の瓶を開ける前に、完成させたい香りのイメージを言葉にしてみる。

それだけでも、ブレンドの方向性が見えやすくなります。


「どんな香りを作りたいか」の具体例

「どんな香りにしたいか」と言っても、難しく考える必要はありません。

私自身もこれまで、

「朝、気持ちを朝活モードに切り替えたいときの香り」
「夜、やさしく包み込まれるような香り」
「まるで森林浴をしているような香り」

など、そのとき使いたいシーンや思い描く情景からテーマを決めて、ブレンドを作ってきました。

こんなふうに、まずは「この香りを、どんな時間に使いたい?」と想像してみるだけでも大丈夫です。

テーマが見えてくると、「それなら爽やかな香りを入れてみようかな」「もう少しやわらかな印象にしたいな」と、組み合わせる精油も考えやすくなります。


2.初心者ほど、精油の種類を増やしすぎない

ブレンドというと、いろいろな精油を組み合わせた方が、複雑で素敵な香りになりそうな気がするかもしれません。

もちろん、たくさんの精油を使って香りを作ることもできます。

私自身も、ブレンドによっては5〜7種類ほどの精油を使うことがあります。

ただ、初めてブレンドする方なら、まずは2〜3種類くらいから始めてみるのがおすすめです。

私自身も、3種類くらいの方がそれぞれの香りを感じながら、全体のバランスをまとめやすいと感じています。

ちなみに、冒頭でお話しした私の失敗ブレンド。

最初から10種類以上を一気に混ぜたわけではありません(笑)。

はじめは5種類くらいに抑えていて、その段階では、

「うんうん、良い香り!」

と思っていたんです。

ところが、そこでやめておけばよかったものを、

「これも使いたい」
「せっかくだから、こっちも入れちゃおう」

と、だんだん調子に乗ってしまい……。

気づけば、最終的に10種類以上の精油をブレンドしていました(笑)。

そして、精油を足せば足すほど、最初に感じていた香りのまとまりはどこかへ……。

この経験からも、「良い香りだから、さらに何かを足せばもっと良くなる」とは限らないんだなと実感しました。

特にブレンドに慣れないうちは、「もう少し足したい」と思ったときこそ、一度立ち止まって香りを確かめてみるのも大切です。

「余っているから、これも入れてしまおう」
「この精油も好きだから足してみよう」

と、明確な理由がないまま精油を増やしていくと、最初に作りたかった香りから少しずつ離れてしまうことがあります。

精油の種類を増やせば、必ず香りが良くなるわけではありません。

まずは少ない種類で、それぞれの香りがどんなふうに重なるのかを楽しんでみるのも、ブレンドを知る一つの方法だと思います。


3.ブレンドの「主役になる香り」を決める

使いたい精油の候補が出てきたら、その中から今回のブレンドの主役になる香りを決めてみます。

たとえば、

「今回はラベンダーの香りを中心にしたい」

と決めたなら、ラベンダーを軸にして、ほかの精油とのバランスを考えていきます。

反対に、

「この精油がたくさん残っているから、上手に活用したい」

というところから始めてもいいと思います。

ただし、その場合も「余っているから、とりあえず入れる」のではなく、その精油を主役のひとつとして考えて、

「この香りを活かすなら、どんなブレンドにしよう?」

と考えてみます。

すべての精油を同じように目立たせようとするのではなく、まず軸になる香りを決める。

そこからほかの精油の役割を考えていくと、ブレンド全体を組み立てやすくなります。


4.香りの系統・強さ・ノートを考えて、滴数を決める

主役になる精油を決めたら、次に考えたいのが全体のバランスです。

精油には、柑橘系、フローラル系、ハーブ系、樹木系など、それぞれ香りの系統があります。

また、同じ1滴でも、香りの存在感は精油によって異なります。

さらに精油には、揮発性が高く最初に香り立ちやすいトップノート、ある程度香りが持続するミドルノート、揮発性が低くゆっくりと香りが残るベースノートなど、香り方や持続性にも違いがあります。

そのため私は、使いたい精油を決めたら、いきなり滴下するのではなく、

どの精油を、どのくらい使うかまで考えてからブレンドすることが大切だと感じています。


たとえば「プチグレンを使いたい」とき

たとえば、手元にあるプチグレンを活かしたブレンドを作るとします。

まず、

「このプチグレンを使って、どんな香りを作ろう?」

と考えてみます。

今回は、

「少し大人っぽく、ゆったり過ごしたいときに似合う香り」

をイメージしてみます。

私にとってプチグレンは、少しビターで存在感を感じる香り。

そのため、まずは1滴程度から使ってみようと考えます。

でも、プチグレンだけでは、今回作りたい香りとしては少し重く感じるかも。

「もう少し軽やかさを加えたいな」

と考えて、次は柑橘系の精油を候補にしてみます。

レモンにする?
それともベルガモット?

実際にそれぞれの香りを確かめながら考えてみて、今回は私がイメージする香りには、レモンよりもベルガモットの方が合いそう。 そこで、ベルガモットを合わせてみることにしました。

さらに、

「もう少しまろやかな印象も加えたいな」

と考えて、ラベンダーを候補にしてみる。

このように、ただ好きな精油を順番に足していくのではなく、

「なぜ、この精油を加えるのか?」

を一つずつ考えながら組み立てていきます。

もちろん、香りの感じ方には個人差がありますし、精油の産地やメーカーなどによって香りの印象が異なることもあります。

そのため、ここでご紹介した組み合わせが唯一の正解というわけではありません。

大切なのは、自分が作りたい香りのイメージに近づくように、一つひとつ考えてみること。

そして、実際に混ぜる前に、

「プチグレン ○滴」
「ベルガモット ○滴」
「ラベンダー ○滴」

と、予定している滴数まで書いておくと、途中で思いつくまま精油を足してしまうのも防ぎやすくなります。


実際にブレンドしてみると……

今回イメージした香りをもとに、実際に香りのバランスを考えてみました。

プチグレン 1滴
ベルガモット 2滴
ラベンダー 3滴

1:2:3の割合で組み合わせた、合計6滴のブレンドです。

※ここでは、香りを組み立てる考え方をお伝えするためのブレンド例としてご紹介しています。 実際に精油を使用するときは、芳香浴やトリートメントなど使用方法に応じた適切な量・濃度を守り、使用する器具や製品の説明も確認してください。 精油の原液を直接肌につけることは避けましょう。

出来上がった香りは、やさしいフローラル調のラベンダーを中心に、ベルガモットの柑橘の爽やかさと、プチグレンの少しビターで奥行きのある香りが重なる印象になりました。

ラベンダーのやわらかさだけではなく、柑橘の爽やかさやほろ苦さも感じられて、私にはゆったり過ごしたいときに似合う、落ち着いた大人っぽい香りに感じられます。

最初に「プチグレンを使いたい」というところから始めましたが、プチグレンをたくさん入れるのではなく、今回は1滴に。

そこへベルガモットを2滴、ラベンダーを3滴と、それぞれの香りの存在感や、完成させたいイメージを考えながらバランスを決めました。

こうして実際の滴数まで見ると、「使いたい精油=一番たくさん入れる精油」ではないことも分かりやすいと思います。

POINT 🌿

使い切りたい精油があっても、その精油をたくさん入れる必要はありません。
「この精油を活かして、どんな香りを作ろう?」と考えてみると、ブレンドの方向性が見つけやすくなります。


5.精油とブレンドの記録を残しておく

そして、もう一つおすすめしたいのが、香りについて感じたことを記録しておくことです。

精油について調べると、香りの特徴や系統、ノートなど、さまざまな情報が出てきます。

でも、実際に香りを嗅いで、

「私はこんなふうに感じた」
「これは夜に使いたい」
「この香りなら、あの精油と合わせてみたい」

と感じることもありますよね。

そこで、一つひとつの精油について、

  • 香りの系統
  • 香りを嗅いだときの自分なりの印象
  • 香りの強さ
  • 使ってみたい時間帯やシーン
  • 合わせてみたい精油

などを書き出して、自分だけのアロマノートを作っておくのもおすすめです。

さらに実際にブレンドしたら、

「どの精油を何滴使ったか」
「出来上がったとき、どんな香りに感じたか」
「時間が経つと、香りはどう変わったか」
「次に作るなら、どこを変えたいか」

なども残してみます。

そうすると、次にブレンドするとき、

「前回、この組み合わせが好きだった」
「この精油は少量でも存在感があった」
「次はもう少し○○を増やしてみよう」

と、過去の記録をヒントにできるようになります。

成功したブレンドだけでなく、

「これはちょっと違ったな」というブレンドも、実は大切な記録。

私が失敗したブレンドも、今振り返ってみれば、改めてブレンドの作り方を考えるきっかけになりました。

香りを記録していくことで、自分が好きな香りの傾向も少しずつ見えてきます。

そして、その積み重ね自体が、アロマを楽しむ時間の一つになるのではないかなと思います。


まとめ|アロマブレンドは「混ぜる前」から始まっている

以前の失敗を通して私が改めて感じたのは、

アロマブレンドは、精油を混ぜ始めてから考えるのではなく、その前の「香りを組み立てる時間」も大切

ということでした。

「どんな香りを作りたい?」
「誰が、いつ使う?」
「どの精油を主役にする?」
「ほかの精油は、どんな役割で加える?」
「それぞれ何滴くらい使う?」

そんなことを一度書き出してから、実際に香りを作ってみる。

少し手間に感じるかもしれませんが、この時間も含めて楽しめるようになると、アロマブレンドはもっと面白くなります。

そして、出来上がった香りについても、ぜひ自分の言葉で残してみてください。

「好きだった」でも、
「思ったより甘かった」でも、
「次はこの精油を少なくしてみたい」でも大丈夫。

そうした小さな記録が積み重なって、少しずつ自分だけの香りの引き出しになっていくと思います🌿


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今回の記事でご紹介したように、一つひとつの精油の印象を残したり、実際に作ったブレンドを記録したりしながら、自分だけの「香りの引き出し」を増やしていくためにも使っていただけます。

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