精油を肌に使うときに欠かせないのが「植物油キャリアオイル)」です。

精油は濃度がとても高いため、そのまま肌につけるのは刺激が強すぎます。

植物油でやさしく希釈することで、肌を守りながら香りと働きを安全に楽しむことができます。

植物油は、ただ“薄めるため”の存在ではありません。

それぞれのオイルには、肌にうるおいを与えたり、やわらかさを保ったりする大切な役割があります。

精油の香りをゆっくりと届けながら、トリートメント全体を心地よくサポートしてくれる頼もしいパートナーです。

植物油に含まれる美肌成分

植物油には、「不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)」と呼ばれる成分がたっぷりと含まれています。

必須脂肪酸は、体内で作れないため食べ物やオイルから取り入れる必要がある大切な脂肪。

この成分は、肌のバリア機能を整え、水分の蒸発を防いでくれるはたらきがあります。

乾燥や肌荒れを防ぎ、しっとりとなめらかな肌を保つために欠かせない栄養素です。

不足すると、肌の水分が逃げやすくなり、乾燥やハリの低下を感じることがあります。

でも安心してください🌿

たとえばアーモンドオイルホホバオイルには、こうした必須脂肪酸が豊富に含まれているので、植物油を取り入れることで、毎日のケアで簡単に補うことが出来ます。

精油を組み合わせて使うと、香りも楽しみながら肌の潤いを守れますよ。

必須脂肪酸の代表的なものに、リノール酸・オレイン酸・α-リノレン酸などがあり、

それぞれが肌の状態に合わせて違ったサポートをしてくれます。

私が普段使っている植物油

私がトリートメントでよく使っているのは、アーモンドオイルです。

なめらかで伸びがよく、どんな肌質の方にも使いやすい万能オイル。

ボディにもお顔にも全身に使用しています。

サロンワークでも扱いやすく、香りの邪魔をしないやさしいベースオイルです。

そして、よりしっとりケアしたいときや、乾燥が気になる季節にはホホバオイルを選びます。

ホホバは人の皮脂に近い成分を持っているため、肌になじみやすく、

フェイシャルや敏感肌のケアにも安心して使えるのが魅力です。

このように、植物油にはそれぞれに個性があり、

肌の状態や季節、その日の気分に合わせて選ぶことでトリートメントの心地よさがぐんと変わります🌷

🌼植物油のおすすめの使い方

・お風呂上がりのしっとり肌に、精油を混ぜず植物油だけで保湿ケアとして使うのも◎

・マッサージ前に少量手のひらで温めて使うと、肌なじみがさらにアップ

・乾燥しやすいひじやかかと、手肌のケア、髪の毛先のケアにもおすすめです

日常の中で気軽に使える植物油は、1本あるだけで全身ケアが叶う万能アイテムです✨

これからの季節は感想が気になりやすいので、ボディケアやフェイシャルケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。

🌿植物油を選ぶときのポイント

1.100%ピュアな植物油を選ぶこと

植物油を選ぶときは、天然由来で、添加物や香料の入っていないものがおすすめです。肌に直接使うものだから、できるだけシンプルで自然なオイルを選ぶと、潤いや肌へのなじみが違います。

2.肌質や季節に合わせて使い分けること

乾燥や肌荒れが気になるときはホホバオイルやアボカドオイル、夏場など湿気の多い時期や軽い仕上がりを求めるときはグレープシードオイルなどがおすすめです。

3.開封後は冷暗所で保管し、できれば3か月以内に使い切ること 

植物油は酸化しやすいので、鮮度を意識して使うと安心です。

使用上の注意

・酸化したオイルは肌トラブルの原因になることもあるため、使用を控えましょう。

匂いや色が変化した場合は、成分変化している可能性もあるので注意が必要です。

・ナッツアレルギーのある方は、アーモンドオイルなどナッツ由来のオイルは避け、ホホバオイルなどを選ぶのがおすすめです。

・初めて使う場合は、腕の内側などでパッチテストを行ってから使用しましょう。

まとめ

植物油は、精油を安全に使うための“ベース”であると同時に、

それ自体にも豊かな美容効果をもつ、自然からの贈りものです。

お肌や心の状態に合わせて、オイル選びも楽しみながら、

その日のあなたにぴったりのアロマケアを取り入れてみてくださいね。

Let your days bloom with aroma.

あなたの毎日がアロマで花咲くように。

🌿次回の記事では、

アロマトリートメントでよく使われる代表的な植物油9種類の特徴と選び方を詳しくご紹介します。

あなたの肌にぴったりの1本を見つけるヒントになれば嬉しいです🪷