こんにちは。
英国IFA認定・国際アロマセラピストのななみです。
日々の暮らしの中で、安心して使えるアロマについてお伝えしています。

爽やかな柑橘の香りの中に、青々とした葉や木を思わせる深みを感じるプチグレン精油。

オレンジのような親しみやすさがありながら、甘すぎず、少しビターで落ち着いた香りが特徴です。

プチグレンは主にビターオレンジの葉や小枝から採れる精油で、同じ植物から採れるネロリやビターオレンジとは、香りも抽出部位も異なります。

一日の終わりにゆったり過ごしたいときや、気持ちを切り替えたいときなど、日々のセルフケアにも取り入れやすい精油のひとつです。

この記事では、プチグレン精油の香りや主な成分、アロマテラピーでの使われ方、おすすめの使い方やブレンド、安全に楽しむためのポイントまで、IFA認定アロマセラピストの視点からわかりやすくご紹介します。


プチグレン精油とは?

プチグレン精油は、主にビターオレンジ(ダイダイ)の葉や小枝から抽出される精油です。

ビターオレンジの木からは、部位によって異なる精油を採ることができます。

  • 花から採れる → ネロリ
  • 果皮から採れる → ビターオレンジ
  • 葉や小枝から採れる → プチグレン

同じ植物から採れる精油でも、使用する部位によって香りや含まれる芳香成分が異なるのが面白いところです。

プチグレンという名前はフランス語の「petit grain(小さな粒)」に由来します。

かつて未熟な小さな果実から精油を採っていたことが、その名前の由来といわれています。

現在は主に葉や小枝を使用し、水蒸気蒸留法によって精油が抽出されています。

  • 学名:Citrus aurantium var. amara など
  • 科名:ミカン科
  • 抽出部位:葉・小枝
  • 抽出法:水蒸気蒸留法
  • ノート:トップ〜ミドル
  • 主な産地:パラグアイ、フランス、イタリアなど

※プチグレンには原料植物や産地などによっていくつかの種類があります。 購入する際は、商品名だけでなく学名や抽出部位も確認するとよいでしょう。


プチグレン精油の主な成分

プチグレン精油には、酢酸リナリルやリナロールなどが含まれています。

これらはラベンダーなどにも含まれる芳香成分で、プチグレンの穏やかで心地よい香りをつくる要素のひとつです。

※精油の成分構成は、植物の産地や栽培環境、蒸留方法などによって異なる場合があります。

酢酸リナリル(エステル類)

酢酸リナリルは、エステル類に分類される芳香成分です。

ラベンダーやクラリセージ、ベルガモットなどにも含まれています。

やわらかく穏やかな香りを持ち、プチグレンの落ち着いた印象をつくる成分のひとつです。

リナロール(モノテルペンアルコール類)

リナロールは、モノテルペンアルコール類に分類される芳香成分です。

ラベンダーやベルガモットなど、さまざまな精油に含まれています。

やわらかなフローラル調の香りを持ち、プチグレンの青々とした香りの中に、ほのかな甘さや穏やかさを加えています。


プチグレン精油の香りの特徴

プチグレンは、爽やかな柑橘のニュアンスに、葉や枝を思わせるグリーンでウッディな香りが重なった精油です。

「オレンジ」と聞いて想像するような甘くジューシーな香りとは少し異なり、ほろ苦さや青々しさを感じます。

そのため、柑橘系の香りが好きだけれど、

  • 甘すぎる香りは少し苦手
  • 落ち着いた香りを楽しみたい
  • グリーン系の香りも好き
  • 爽やかさと深みの両方がほしい

という方にも試しやすい精油です。

単体でも楽しめますが、ラベンダーやベルガモット、ネロリ、フランキンセンスなどと合わせると、より奥行きのある香りになります。

ななみ

プチグレンは、香りの好みが少し分かれやすい精油だと感じています。

私はこの青々しく、少しビターで落ち着いた香りが好きなのですが、IFAのスクールで一緒に学んでいた友人は「この香りは少し苦手だから、あまり使わない」と話していました。

また、私の弟に香りを試してもらったときには、「ごぼうみたいな、木の根っこのような香りがする」と言われたこともあります(笑)。

同じ香りでも、「爽やかで落ち着く」と感じる人もいれば、「青臭い」「土っぽい」と感じる人もいるのが、香りの面白いところですね。

私自身はプチグレンの香りが好きなので、ラベンダーやベルガモットなどとブレンドして楽しむことがあります。

プチグレンを初めて使う方は、いきなりたくさん使わず、まずはムエットやティッシュに1滴垂らして香りを確かめてみるのがおすすめです。


プチグレン・ネロリ・ビターオレンジの違い

プチグレンを知るうえで、ぜひ覚えておきたいのがネロリやビターオレンジとの違いです。

この3つは、同じビターオレンジの木から採ることができますが、使用する部位が異なります。

精油主な抽出部位香りの特徴
プチグレン葉・小枝グリーン、爽やか、ほろ苦い
ネロリ花華やか、フローラル、ほのかな柑橘
ビターオレンジ果皮爽やか、ほろ苦い柑橘調

同じ一本の木から、これほど異なる印象の香りが生まれるのは、植物の面白さのひとつです。

華やかな香りを楽しみたいときはネロリ、よりグリーンで落ち着いた香りを楽しみたいときはプチグレンなど、その日の気分に合わせて選んでみるのもよいでしょう。


プチグレン精油はどんなときにおすすめ?

1.一日の終わりにゆったり過ごしたいとき

プチグレンの爽やかさと落ち着きをあわせ持つ香りは、一日の終わりのリラックスタイムにもよく合います。

甘すぎない香りなので、フローラル系の香りが少し苦手な方にも取り入れやすいでしょう。

ラベンダーなどと組み合わせると、より穏やかな印象の香りになります。

2.気持ちを切り替えたいとき

プチグレンには柑橘を思わせる爽やかさもあるため、仕事や家事の合間など、気分を切り替えたいときの芳香浴にも取り入れやすい精油です。

爽やかすぎず、落ち着きもあるため、日中から夜まで幅広い時間帯に使いやすいのも魅力です。

3.おやすみ前の香りに

「夜は落ち着いた香りを楽しみたいけれど、甘い香りは少し重く感じる」

そんなときにもプチグレンはおすすめです。

ラベンダーやフランキンセンスなどと組み合わせると、穏やかで深みのある香りを楽しむことができます。


プチグレン精油のおすすめの使い方

芳香浴

初めてプチグレンを使うなら、まずは芳香浴から試してみるのがおすすめです。

ティッシュやアロマストーンに1滴垂らし、少し離れたところから香りを楽しみます。

プチグレン単体の香りを確認してから、好みに合わせてほかの精油を加えてみましょう。

アロマスプレー

プチグレンを使ったアロマスプレーは、仕事や家事の合間の気分転換や、夜のリラックスタイムにも取り入れやすいアイテムです。

ベルガモットやラベンダーなどを組み合わせると、爽やかさと穏やかさのバランスがとれた香りになります。

ロールオンオイル

植物油で適切に希釈して、ロールオンオイルとして楽しむ方法もあります。

プチグレンは甘すぎない香りなので、外出先でそっと香りを楽しみたいときにも使いやすいでしょう。

▶︎ アロマロールオンオイルの作り方|持ち歩ける癒やしのセルフケア

バスソルト

プチグレンのグリーンで穏やかな香りは、一日の終わりのバスタイムにもよく合います。

精油は水に溶けないため、原液のまま浴槽へ垂らすことは避け、肌に直接高濃度の精油が触れないよう適切な方法で使用しましょう。

▶︎ アロマバスソルトの作り方|基本レシピと安全な入浴法


プチグレンと相性のよい精油

プチグレンは、柑橘系・フローラル系・ハーブ系・樹脂系など、さまざまな精油と合わせやすい香りです。

ラベンダー

ラベンダーのやわらかなフローラル調の香りと、プチグレンのグリーンな香りは相性のよい組み合わせです。

一日の終わりや、おやすみ前の香りにも。

ベルガモット

ベルガモットの明るい柑橘調の香りを加えると、プチグレンの爽やかさがより引き立ちます。

軽やかさの中にも落ち着きを感じる香りになります。

ネロリ

同じビターオレンジの木から採れるネロリとの組み合わせもおすすめです。

ネロリの華やかなフローラル調の香りに、プチグレンの青々とした香りが加わり、植物全体を思わせるような奥行きのあるブレンドになります。

フランキンセンス

フランキンセンスの落ち着いた樹脂系の香りを合わせると、静かで深みのある印象になります。

ゆっくり自分の時間を過ごしたい夜にもよく合います。

スイートオレンジ

スイートオレンジの甘く親しみやすい香りを加えることで、プチグレンの青々しさがやわらぎます。

プチグレン単体の香りが少し個性的に感じる方にも試しやすい組み合わせです。


プチグレンのおすすめブレンド

ゆったり過ごしたい夜に

  • プチグレン 1滴
  • ラベンダー 2滴

プチグレンのグリーンな香りをラベンダーがやわらかく包む、穏やかなブレンドです。

爽やかに気分を切り替えたいときに

  • プチグレン 1滴
  • ベルガモット 2滴

柑橘の爽やかさとグリーンな香りを楽しめる、軽やかなブレンドです。

深みのある香りを楽しみたいときに

  • プチグレン 1滴
  • ネロリ 1滴
  • フランキンセンス 1滴

華やかさ、青々しさ、落ち着きが重なった奥行きのある香りです。

※上記は芳香浴で楽しむ場合のブレンド例です。肌に使用する場合は、用途に合わせて適切な濃度に希釈してください。


プチグレン精油を使うときの注意点

プチグレンに限らず、精油には植物の芳香成分が高濃度に含まれています。

安全に楽しむため、次の点に注意しましょう。

  • 精油を原液のまま肌につけない
  • 肌に使用する場合は、植物油などで適切に希釈する
  • 初めて使用するときは少量から試す
  • 肌に赤み・かゆみ・刺激などを感じた場合は使用を中止する
  • 香りを強く感じたり、気分が悪くなったりした場合は使用を中止する
  • 目や粘膜の近くでは使用しない
  • 乳幼児や子どもの手の届かない場所で保管する
  • 妊娠中・授乳中の方、持病のある方、服薬中の方は、使用する精油について安全性を確認する

プチグレンに光毒性はある?

プチグレンはビターオレンジの木から採れるため、「柑橘系だから光毒性があるのでは?」と思う方もいるかもしれません。

光毒性が問題となる代表的な柑橘系精油には、果皮を圧搾して得られるベルガモットなどがあります。

一方、一般的なプチグレン精油は、主にビターオレンジの葉や小枝を水蒸気蒸留して得られ、通常は光毒性のある精油として扱われていません。

ただし、精油は原料植物や抽出部位、抽出方法などによって成分が異なる場合があります。 肌に使用する場合は、使用する製品の学名・抽出部位・抽出方法・安全情報を確認しましょう。


よくある質問

Q. プチグレンとネロリは同じ精油ですか?

いいえ。 主に同じビターオレンジの木から採られますが、使用する部位が異なります。

ネロリは花から、プチグレンは主に葉や小枝から抽出されます。

ネロリは華やかなフローラル調、プチグレンはグリーンでウッディな印象があり、香りにも大きな違いがあります。

Q. プチグレンはオレンジの香りがしますか?

柑橘を思わせる爽やかさはありますが、スイートオレンジのような甘くジューシーな香りとは異なります。

葉や枝を思わせる青々とした香りや、ほろ苦さを感じるのがプチグレンの特徴です。

「甘すぎない柑橘系の香りが好き」という方にもおすすめです。

Q. プチグレン精油は肌につけられますか?

精油を原液のまま肌につけることはおすすめしません。

肌に使用する場合は、キャリアオイルなどで用途に合った濃度に希釈し、初めて使用するときは少量から試しましょう。

Q. プチグレン精油には光毒性がありますか?

一般的なプチグレン精油は、主に葉や小枝を水蒸気蒸留して得られるため、ビターオレンジなど一部の果皮圧搾精油と同じように光毒性を考える必要はありません。

ただし、製品によって原料植物や抽出方法などが異なる可能性もあるため、肌に使用するときは製品情報を確認しましょう。

Q. プチグレン精油はおやすみ前にも使えますか?

プチグレンの爽やかさと落ち着きをあわせ持つ香りは、おやすみ前の芳香浴にも取り入れやすい香りです。

ラベンダーやフランキンセンスなどと合わせると、より穏やかで深みのある香りを楽しめます。

香りの感じ方には個人差があるため、心地よいと感じる少量から試してみてください。

Q. プチグレン精油は毎日使えますか?

精油は毎日必ず使用する必要はありません。

その日の体調や気分、香りの感じ方に合わせて、心地よい範囲で取り入れましょう。

同じ香りを長期間使い続けるのではなく、その日の気分に合わせてほかの精油と使い分けるのもおすすめです。

Q. 妊娠中や授乳中でも使えますか?

妊娠中や授乳中は、普段よりも慎重に精油を選ぶことが大切です。

使用する精油の安全性や妊娠時期、体調などを確認し、不安がある場合は自己判断で使用せず、医師や専門家に相談しましょう。


まとめ|プチグレンの爽やかで落ち着いた香りを暮らしに

プチグレンは、柑橘を思わせる爽やかさと、葉や枝のようなグリーンでウッディな深みをあわせ持つ精油です。

同じビターオレンジの木から採れるネロリやビターオレンジとはまた違った、甘すぎない落ち着いた香りを楽しむことができます。

一日の終わりにゆったり過ごしたいときはもちろん、仕事や家事の合間に気持ちを切り替えたいときにも取り入れやすいのが魅力です。

ラベンダーやベルガモット、ネロリ、フランキンセンスなどと組み合わせながら、その日の気分に合った香りを探してみるのも楽しいですよ。

爽やかだけれどどこか落ち着く、プチグレンならではの香りをゆっくり楽しんでみてくださいね🌿


あわせて読みたい


────────────────

※本記事は、アロマテラピーに関する一般的な情報提供を目的としたものであり、医療行為を目的とするものではありません。

精油を使用する際は、体調や体質に合わせて、適切な方法・濃度で使用してください。

持病のある方、妊娠中・授乳中の方、服薬中の方は、必要に応じて医師や専門家にご相談ください。

────────────────

Let your days bloom with aroma.

あなたの毎日がアロマで花咲くように。