精油を肌につけるとき、どれくらい薄めたらいいの?そんな疑問にお答えして、今回は“希釈の基本”をやさしく解説します。

精油を安全に楽しむためには“希釈”が大切です。基本の考え方や濃度の目安をわかりやすくまとめました。妊婦さんやお子さん向けの安心ガイド付き。

はじめに

アロマを楽しむときに欠かせないのが「精油の希釈」。

精油は自然の恵みがぎゅっと詰まった濃縮エッセンス。

だからこそ、そのまま肌につけるのではなく、植物油(キャリアオイル)で優しく薄めて使うことが大切です。

「どのくらい薄めればいいの?」「妊婦さんや子どもは?」

そんな疑問を持つ方のために、安心して使える基本の希釈方法をまとめました。

希釈ってなに?

精油をそのまま使うと刺激が強すぎてしまうことがあります。

そこで、肌にやさしい植物油で薄めて使うことを「希釈」といいます。

この“薄める割合”を**濃度)**で表し、使用する人や目的によって調整します。

希釈の基本計算

一般的に…

精油1滴 ≒ 約0.05ml

として計算します。

✏️計算の目安

植物油5mlに精油1滴を加えると、

→(0.05 ÷ 5)×100 = 約1%

つまり、

  • 1%濃度植物油5mlに精油1滴
  • 2%濃度 → 植物油5mlに精油2滴

が基本の目安です。

使用目的別のおすすめ濃度

使用目的濃度の目安
ボディトリートメント1〜2%植物油10mlに精油2滴まで
フェイシャルケア0.5〜1%植物油10mlに精油1滴
妊娠中・高齢者・敏感肌の方0.5%以下植物油10mlに精油1滴未満
子ども(6歳以上)0.5〜1%植物油10mlに精油1滴
子ども(6歳未満)使用を控える or 専門家に相談

初めての方は、1%以下からスタートすると安心です🌿

植物油の選び方

精油を肌に使うときに欠かせないのが「植物油キャリアオイル)」です。

希釈に使う植物油は、肌への負担をやわらげながら肌を整える大切な存在。

希釈をすることで、香りと作用を安全に楽しむことができます。

肌質や目的に合わせて選んでみましょう。

植物油特徴向いている用途
スイートアーモンドオイル保湿力が高く、なめらかで伸びが良い初心者・全身トリートメント
ホホバオイル酸化しにくく、皮脂に近い成分フェイシャル・敏感肌
グレープシードオイル軽い質感でさらっとした使い心地マッサージ全般・夏場におすすめ

私が普段トリートメントで使っているのは、アーモンドオイルです。

伸びが良く、どんな肌質の方にも使いやすい万能なオイルです。施術中もなめらかに手がすべるので、サロンでもとても重宝しています。

そして、よりしっかりケアをしたいときや、乾燥が気になる季節には、ホホバオイルを使うこともあります。

ホホバは人の皮脂に近い成分を持っているため、肌になじみやすく、保湿力も高いのでデリケートな肌にもおすすめです。

💡ポイント

オイルによって香りの立ち方や肌なじみが違うので、少量で試してみるのがおすすめです。

🌰アレルギーをお持ちの方へ

スイートアーモンドオイルなど、ナッツ由来のオイルはまれにアレルギー反応を起こすことがあります。

ナッツアレルギーをお持ちの方は、ホホバオイルの使用がおすすめです。

安全に使うためのポイント

  • 精油はガラス容器で計量しましょう。(プラスチック性の物では容器が溶けてしまう可能性があります)
  • ブレンドしたオイルはお早めにご使用ください。(2〜3週間以内には使い切る)
  • 保存の際には直射日光や高温多湿を避け、遮光瓶に入れましょう。
  • 初めて使う精油に不安がある場合は、パッチテストをしましょう。

安心して長く続けるためには、“少しの手間”が大切です🌼

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まとめ

精油はたった1滴でも、心や体にやさしく働きかけてくれます。

だからこそ、「安全に」「心地よく」使うことが大切。

まずは1%以下の濃度から始めて、自分にぴったりの香りや感触を見つけてくださいね🌸

日々のケアが、心を整える小さな時間になりますように。

Let your days bloom with aroma.

あなたの毎日がアロマで花咲くように。