こんにちは。
英国IFA認定・国際アロマセラピストのななみです。
日々の暮らしの中で、安心して使えるアロマについてお伝えしています。
気持ちが張りつめているときや、ゆったりと自分をいたわりたい夜。
そんなときに取り入れたくなるのが、深みのあるハーバルな香りのクラリセージ精油です。
クラリセージは、ほんのり甘さを含んだハーブ調の香りが特徴で、特に女性のセルフケアに取り入れられることの多い精油のひとつです。
一方で、妊娠中の使用など、取り入れる際に知っておきたい注意点もあります。
この記事では、クラリセージ精油の香りや主な成分、アロマテラピーでの使われ方、おすすめの使い方やブレンド、安全に楽しむためのポイントまで、IFA認定アロマセラピストの視点からわかりやすくご紹介します。
クラリセージ精油とは?
クラリセージ(クラリーセージ/Clary Sage)は、地中海沿岸地域などを原産とするシソ科の植物です。
学名の Salvia sclarea の「Salvia」は、ラテン語で「救う」「癒やす」などを意味する言葉に由来するといわれています。
淡いピンクや紫色を帯びた花を咲かせ、精油は主に花や葉などの地上部から水蒸気蒸留法によって抽出されます。
クラリセージ精油の香りは、ハーブらしい青々しさの中に、ほのかな甘さや温かみを感じるのが特徴。
ラベンダーのような華やかさとも、ローズマリーのようなシャープさとも異なる、独特の深みを持っています。
- 学名:Salvia sclarea
- 科名:シソ科
- 抽出部位:花・葉などの地上部
- 抽出法:水蒸気蒸留法
- ノート:ミドル〜トップ
- 主な産地:地中海沿岸地域など
クラリセージ精油の主な成分
クラリセージ精油の特徴を知るうえで注目したいのが、酢酸リナリルとリナロールです。
※精油の成分構成は、産地や栽培条件、蒸留方法などによって異なる場合があります。
酢酸リナリル(エステル類)
酢酸リナリルは、エステル類に分類される芳香成分です。
ラベンダーやベルガモットなどにも含まれ、穏やかな香りをつくる成分のひとつ。
クラリセージ精油にも比較的多く含まれており、ゆったりと過ごしたい時間の芳香浴などに取り入れられています。
リナロール(モノテルペンアルコール類)
リナロールは、モノテルペンアルコール類に分類される芳香成分です。
ラベンダーやベルガモットなど、さまざまな精油に含まれています。
やわらかなフローラル調の香りを持ち、クラリセージの穏やかな香りを構成する成分のひとつです。
スクラレオールについて
クラリセージについて調べていると、スクラレオールという成分を目にすることがあります。
スクラレオールはクラリセージに含まれるジテルペン系の成分です。 クラリセージについては、スクラレオールと女性ホルモンとの関係が紹介されることがありますが、こうした作用については慎重に捉える必要があります。
そのため、クラリセージ精油を「女性ホルモンを整える精油」「エストロゲンの代わりになる精油」と単純に考えるのではなく、香りを楽しむセルフケアのひとつとして取り入れるのがおすすめです。
クラリセージ精油の香りの特徴
クラリセージは、甘さと温かみを含んだ、深みのあるハーバルな香りです。
最初は少し青々としたハーブらしさを感じますが、時間が経つにつれて、やわらかな甘さが残ります。
単体では個性的に感じる方もいるかもしれませんが、ラベンダーやベルガモット、ゼラニウムなどと合わせると、ぐっと親しみやすい香りになります。
華やかすぎず、爽やかすぎないため、
- 一日の終わりにゆっくり過ごしたいとき
- 気持ちの緊張をゆるめたいとき
- 自分をいたわる時間をつくりたいとき
などに取り入れやすい香りです。
クラリセージ精油はどんなときにおすすめ?
1.ゆったりと気持ちを休めたいとき
忙しい一日の終わりや、頭の中でいろいろなことを考えてしまう夜には、クラリセージの深みのある香りがよく合います。
ラベンダーなどと組み合わせると、より穏やかでやさしい印象の香りになります。
2.女性のゆらぎが気になるとき
クラリセージは、女性のセルフケアで紹介されることの多い精油です。
月経前後など、気分や体調の変化を感じやすい時期に、芳香浴などで香りを楽しむ方法があります。
ただし、精油は医薬品ではなく、PMSや月経痛などを治療するものではありません。
つらい症状が続く場合や日常生活に支障がある場合は、アロマだけで対処せず、医療機関へ相談しましょう。
3.おやすみ前の香りに
クラリセージの甘さを含んだハーバルな香りは、一日の活動を終えてゆったり過ごしたい夜にもおすすめです。
単体では香りが強く感じられる場合があるため、ラベンダーやスイートオレンジなど、親しみやすい香りと少量ずつブレンドするのもよいでしょう。
クラリセージ精油のおすすめの使い方
芳香浴
初めてクラリセージを使うなら、まずは芳香浴から試してみるのがおすすめです。
ティッシュやアロマストーンに1滴垂らし、少し離れたところから香りを楽しみます。
クラリセージは比較的存在感のある香りなので、最初からたくさん使わず、1滴から試してみてください。
アロマスプレー
クラリセージを少量加えたアロマスプレーを作っておくと、気分を切り替えたいときや、ゆったり過ごしたい時間にも取り入れやすくなります。
ラベンダーやベルガモットなどと組み合わせると、やわらかな香りに仕上がります。

ロールオンオイル
植物油で適切に希釈し、ロールオンオイルとして楽しむ方法もあります。
外出先でも香りを楽しみやすく、自分だけの香りをそっと取り入れたいときにも便利です。
▶︎ アロマロールオンオイルの作り方|持ち歩ける癒やしのセルフケア

バスソルト
クラリセージの香りは、夜のバスタイムにもよく合います。
ただし、精油は水に溶けないため、原液のまま浴槽へ垂らすことは避けましょう。

クラリセージと相性のよい精油
クラリセージは、フローラル系・柑橘系・樹脂系など、さまざまな香りと組み合わせることができます。
ラベンダー
クラリセージの個性的なハーブ調の香りを、ラベンダーがやわらかくまとめてくれます。
一日の終わりにゆったり過ごしたいときにもおすすめの組み合わせです。
ベルガモット
ベルガモットの明るく爽やかな柑橘の香りを合わせることで、クラリセージが軽やかな印象になります。
クラリセージ単体の香りが少し重く感じる方にも試しやすい組み合わせです。
※上記は芳香浴で楽しむ場合のブレンド例です。 肌に使用する場合は、用途に合わせて適切な濃度に希釈してください。また、ベルガモットなど光毒性に注意が必要な精油を皮膚に使用する場合は、使用する精油の種類や抽出方法を確認しましょう。
ゼラニウム
甘さのあるフローラル調のゼラニウムを合わせると、華やかでやわらかな香りになります。
女性らしい香りを楽しみたいときにも。
フランキンセンス
落ち着きのあるフランキンセンスを合わせると、深みのある穏やかなブレンドになります。
静かに過ごしたい夜や、自分と向き合う時間にもよく合います。
クラリセージのおすすめブレンド
ゆったり過ごしたい夜に
- クラリセージ 1滴
- ラベンダー 2滴
やわらかなハーブ調の香りで、一日の終わりの芳香浴に。
気持ちを切り替えたいときに
- クラリセージ 1滴
- ベルガモット 2滴
クラリセージの深みとベルガモットの爽やかさを楽しめるブレンドです。
華やかな香りを楽しみたいときに
- クラリセージ 1滴
- ゼラニウム 1滴
- スイートオレンジ 1滴
甘さのある華やかな香りで、自分をいたわりたい時間にもおすすめです。
※上記は芳香浴で楽しむ場合のブレンド例です。 肌に使用する場合は、用途に合わせて適切な濃度に希釈して使用してください。
クラリセージ精油を使うときの注意点
クラリセージに限らず、精油は植物の芳香成分が高濃度に含まれています。
安全に楽しむため、次の点に注意しましょう。
- 精油を原液のまま肌につけない
- 肌に使用する場合は、植物油などで適切に希釈する
- 初めて使用するときは少量から試す
- 香りを強く感じる場合や気分が悪くなった場合は使用を中止する
- 乳幼児や子どもの手の届かない場所で保管する
- 持病がある方や服薬中の方は、必要に応じて医師や専門家へ相談する
妊娠中・ホルモン依存性疾患がある方の使用について
クラリセージは、使用する方の体調や既往歴によって注意が必要な精油です。
私がIFAのアロマセラピーで学んだ安全基準では、妊娠中の方や、乳がん・卵巣がんなどホルモン依存性のがんがある方は、クラリセージ精油の使用を避けるとされています。
クラリセージにはスクラレオールという成分が含まれ、「エストロゲン様作用」と関連づけて紹介されることがあります。ただし、クラリセージ精油のホルモンへの作用については見解が分かれており、単純に「女性ホルモンを整える精油」と言い切ることはできません。
そのためAroma Bloomingでは、安全性を優先し、妊娠中の方やホルモン依存性疾患のある方には使用をおすすめしないというIFAで学んだ基準に沿ってご紹介します。
よくある質問
Q. クラリセージとセージは同じ精油ですか?
いいえ、別の植物です。
クラリセージの学名は Salvia sclarea、一般的なセージは Salvia officinalis です。
同じシソ科・サルビア属ですが、含まれる芳香成分や安全性、香りなどが異なるため、同じものとして扱わないようにしましょう。
Q. クラリセージは女性だけが使う精油ですか?
いいえ。
女性向けのアロマテラピーで紹介されることが多い精油ですが、性別に関係なく香りを楽しむことができます。
深みのあるハーバルな香りが好きな方や、ゆったりとした時間に香りを取り入れたい方にもおすすめです。
Q. クラリセージは毎日使ってもいいですか?
精油は毎日必ず使用する必要はありません。
香りの感じ方や体調は日によって変わるため、その日の状態に合わせて無理なく取り入れましょう。
同じ精油だけを長期間使い続けるのではなく、ほかの香りも楽しみながら取り入れるのもおすすめです。
Q. クラリセージは肌につけられますか?
精油を原液のまま肌につけることはおすすめしません。
肌に使用する場合は、キャリアオイルなどで用途に合った濃度に希釈し、初めて使用するときは少量から試しましょう。
▶︎ 精油の安全な使い方ガイド

Q. クラリセージは妊娠中でも使えますか?
Aroma Bloomingでは、IFA(国際アロマセラピスト連盟)で学んだ安全基準に基づき、妊娠中はクラリセージ精油の使用を避けることをおすすめしています。
妊娠中は体調や香りの感じ方が普段と変わることもあります。クラリセージに限らず、精油を取り入れる際は妊娠時期や体調を考慮し、安全性を確認したうえで使用することが大切です。
また、妊娠中にアロマを取り入れたい場合は、使用する精油について医師や専門家に相談すると安心です。
Q. 乳がんや卵巣がんなど、ホルモン依存性のがんがある場合は使えますか?
Aroma Bloomingでは、IFAで学んだ安全基準に基づき、ホルモン依存性のがんがある方にはクラリセージ精油の使用をおすすめしていません。
治療中の方や既往歴のある方など、使用について判断に迷う場合は自己判断せず、主治医などの医療専門家に確認することをおすすめします。
まとめ|クラリセージの香りを日々のセルフケアに
クラリセージは、甘さと温かみを含んだハーバル調の香りが特徴の精油です。
ラベンダーやベルガモット、ゼラニウムなどとも相性がよく、一日の終わりにゆったり過ごしたいときや、自分をいたわる時間の香りとして取り入れることができます。
女性のセルフケアとして紹介されることもありますが、「女性ホルモンを整える」といったイメージだけで捉えるのではなく、香りそのものを楽しみながら、日々のセルフケアに無理なく取り入れることを大切にしたい精油です。
まずは芳香浴で1滴から。
クラリセージの少し個性的で奥行きのある香りを、ゆっくり楽しんでみてくださいね🌿
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※本記事は、アロマテラピーに関する一般的な情報提供を目的としたものであり、医療行為を目的とするものではありません。
精油を使用する際は、体調や体質に合わせて、適切な方法・濃度で使用してください。
持病のある方、妊娠中・授乳中の方、服薬中の方は、必要に応じて医師や専門家にご相談ください。
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あなたの毎日がアロマで花咲くように。
